Switch 2のローンチタイトルとして注目を集める『Mario Kart World』。本作はオープンワールド形式を取り入れた初のマリオカート作品として話題となっているが、その内容には疑問の声も出ている。海外メディアIGNの編集者Simon Cardy氏は、体験プレイを通じて「オープンワールドが主役であることに違和感を覚える」と語っており、本作の魅力が“レースそのもの”にあると指摘している。
話題の概要とプレビュー内容
IGNに掲載されたプレビューによると、『Mario Kart World』には新モード「Knockout Tour」が搭載されており、最後の1人になるまで競い合うレース形式が好評を博している。一方で、自由に走り回れるオープンワールドマップは、体験者にとって期待を下回る内容だったようだ。
I’m already starting to get the feeling that Mario Kart World should really be called Mario Kart Knockout Tour.
記事では「オープンワールドを主軸に据えるのではなく、Knockout Tourの方が主役にふさわしいのでは」と述べられており、レースモードの完成度と比較してフリーロームの印象が薄かったことがわかる。
自由探索モードに対する懸念
記事内ではオープンワールドに対し、「広いが空虚」「やることが少ない」という評価がなされており、チャレンジ要素も限定的で単調との指摘がある。
Much of my time in free roam consisted of dashing along expanses of flat grassland, desert, or lightly choppy seas, looking for something to do.
「Pスイッチチャレンジ」や「Peachメダル」の収集といった要素はあるものの、いずれも短時間で終わる内容で、報酬も主にステッカーのみと限定的。コスメティック要素はあるが、探索の達成感が薄く感じられるとされている。
比較対象:Forza Horizonとの違い
記事では『Forza Horizon』のような探索型レースゲームを理想としつつも、『Mario Kart World』にはそれに匹敵する“発見の喜び”が欠けていると指摘。例えば、グリーンの土管を見つけた際にも「中に飛び込んでも少し先へワープするだけだった」と述べ、シークレット要素の少なさを残念がっていた。
ユーザーの反応
SNS上でも本作のオープンワールドに対して賛否が割れており、体験版プレイヤーからは以下のような声が上がっている。
- 「広いのにスカスカで、走ってて目的がない感じ」
- 「Knockoutモードは面白い!でも自由探索は正直微妙」
- 「せっかくのSwitch 2ローンチなのに、内容が薄くて残念」
- 「子供は楽しめるかも。大人には物足りないかな」
今後の展開と期待・懸念
とはいえ、『Mario Kart World』のすべてが否定されているわけではない。Knockout Tourモードの面白さや、オープンワールドがコース間の接続に活用される構造など、評価される点もある。
IGNのレビューでも「おもちゃ箱のような感覚で遊ぶなら一定の楽しさはある」と結論づけられており、探索というより“レースを彩る舞台装置”としてのオープンワールドと考えるべきかもしれない。
The racing is still the highlight of Mario Kart, and the new Knockout Mode makes it feel as exciting as it has in a long time.
定価80ドルという価格設定の中で、ユーザーが求めるボリュームとコンテンツ密度を今後どう拡張していくかが注目される。リリース後のアップデートや追加要素で、探索パートの密度が上がる可能性も残されており、正式リリース版への期待は尽きない。
管理人
出典URL:https://www.ign.com/articles/mario-kart-worlds-open-world-isnt-what-you-think-it-is



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